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中小企業向けITセキュリティサービスの有効活用と利点

更新日:3月16日

サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが高まる中、適切なセキュリティ対策を講じることは、企業の存続に直結します。本記事では、リソースやコスト面で課題を抱える中小企業がどのようにITセキュリティサービスを活用すべきかその利点について詳しく解説します。


青い光に照らされたデータセンターにサーバーラックが並ぶ廊下、ITセキュリティサービス。
データセンターの内部の様子

中小企業にとってのITセキュリティの重要性


サイバー攻撃の現状


近年、サイバー攻撃はますます巧妙化しています。特に中小企業は、大企業に比べてセキュリティ対策が不十分な場合が多く、攻撃のターゲットになりやすいです。例えば、2022年のデータによると、中小企業の約43%がサイバー攻撃を受けた経験があると報告されており、t直近の警視庁の報告では60%以上にも上っています。


データ漏洩の影響


データ損失の場合は、業務の停止という事態を引き起こし、データ漏洩は、企業にとって致命的な影響を及ぼす可能性があります。顧客情報や機密データが漏洩すると、信頼を失い、法的な問題にも発展しかねません。これにより、企業の評判が損なわれ、売上にも影響が出ることがあります。


中小企業にとってのITセキュリテイ対策とは


“多層防御”という考え方

 

サイバー対策は、ひとつの方法や製品で完結しません。中小企業が現実的に取るべき対策は、以下の4つの層を組み合わせることです。ただし中小企業は、機能や技術面での選択よりも、現実的な運用が可能な方法や、コスト面から付加的なサービスの選択など、自社に適したサービスの組み合わせや機能に絞った選択をすることです。


入口対策(UTM) 

外部からの攻撃をブロック。​


内部対策(端末管理・教育)

 社内からの感染や誤操作を防ぐ。


データ保護(バックアップ)

 万が一の際に復旧できる状態を作る。


経済的リスク対策(サイバー保険) 

復旧費用・賠償・休業損害を補う。



中小企業向けITセキュリティサービスの利点


コスト効率


中小企業は、限られた予算の中で効率的な運用を求められています。事業規模、取り扱うデータの規模に合わせたITセキュリティサービスをうまく利用することで、内部でセキュリティ担当を雇うよりもコストを抑えることができます。外部の専門家に依頼したり、外部の機能を活用することで、最新の技術や知識を活用しつつ、コストを最小限に抑えることが可能です。

※一般的な料金概要については、下段の”中小企業向けITセキュリテイサービスの料金体系について”をご参照ください。


専門知識の活用


ITセキュリティの専門家は、最新の脅威や対策について常に学び続けています。中小企業が自社で専門知識を持つことは難しいですが、外部のサービスを利用することで、専門家の知識を活用できます。これにより、より効果的なセキュリティ対策を講じることができます。


リスク管理の強化


ITセキュリティサービスは、リスク管理の強化にも寄与します。専門家がリスクを評価し、適切な対策を講じることで、企業は潜在的な脅威に対して備えることができます。例えば、定期的なセキュリティ診断や脆弱性スキャンを実施することで、問題を早期に発見し、対処することが可能です。


法令遵守の支援


多くの業界では、データ保護に関する法令が厳格に定められています。ITセキュリティサービスを利用することで、これらの法令に準拠した対策を講じることができます。特にGDPRや個人情報保護法などの遵守は、企業にとって重要な課題です。


迅速な対応能力


サイバー攻撃が発生した場合、迅速な対応が求められます。ITセキュリティサービスを利用することで、自社の事業への影響を最小限に食い止めるべく、専門家が迅速に対応し、被害を特定、復旧までのシナリオを明確化し、最終的に被害を最小限に抑えることができます。例えば、攻撃を受けた際のインシデントレスポンス計画を策定しておくことで、社内・社外に対して混乱を避けることができます。



ITセキュリティサービスの具体例


クラウドセキュリティ(入り口対策及びデータ保護)


クラウドサービスの利用が増える中、クラウドセキュリティは重要な要素となっています。データをクラウドに保存することで、物理的なセキュリティを強化できますが、同時にクラウド特有のリスクも存在します。専門のクラウドセキュリティサービスを利用することで、データの安全性を確保できます。


マルウェア対策(入り口対策)


マルウェアは、企業のシステムに深刻な影響を与える可能性があります。ITセキュリティサービスでは、最新のマルウェア対策ソフトウェアを導入し、リアルタイムで脅威を監視することができます。これにより、感染を未然に防ぐことが可能です。


フィッシング対策 (内部対策)


フィッシング攻撃は、企業の情報を盗むための一般的な手法です。ITセキュリティサービスでは、フィッシング対策を講じることで、従業員が不正なリンクをクリックするリスクを減少させることができます。教育プログラムを通じて、従業員の意識を高めることも重要です。これらの教育プログラムは、政府・自治体がセミナーなどを通じて提供しているものも多くあります。公的なサービスが活用可能です。


データバックアップ (データ保護・データ復旧)


データのバックアップは、万が一の事態に備えるために不可欠です。100%の入り口対策は不可能です。自動バックアップサービスでは、定期的なデータバックアップを行い、データの損失を防ぐことができます。これにより、システム障害やサイバー攻撃によるデータ損失から速やかなデータ復旧を可能にし企業を守ることができます。


中小企業向けITセキュリティサービスの料金体系について


外部委託のITセキュリティサービス(入口対策・クラウドセキュリティ・SOCなど)のSOWは「監視範囲・対応範囲・レポート頻度・責任分界点」を明確に定義するのが一般的です。データバックアップ・復旧サービスに関しては、自動バックアップ対象範囲やデータ容量などが該当します。


A. 入口対策(EDR / UTM / FW)運用代行料金相場例

  • EDR運用代行:月額 10〜50万円

  • UTM/FW運用代行:月額 5〜30万円

料金構造

  • 基本料金(監視・分析)

  • 端末数 もしくはトラフィック量で加算

  • インシデント対応は、別料金のことも多い


B. クラウドセキュリティ(Microsoft 365 / Google Workspace / AWS / Azure)料金相場例

  • 月額 10〜40万円(中小企業規模)

SOW例

  • アカウント異常検知

  • MFA設定監査

  • 権限の過剰付与チェック

  • 共有設定・外部公開の監査

  • 月次レポート+改善提案


C. SOC / MDR

SOC外部委託は、24時間365日監視体制になるので、相場は月額30万〜数百万円です。

料金構造例

  • 基本料金(監視・分析)

  • 端末数課金(EDR)

  • ログ量課金(SIEM)

  • インシデント対応(別料金 or パッケージ)


まとめ


どのサービスを活用するのがいいのか?


中小企業向けのITセキュリティサービスは、コスト効率、専門知識の活用、リスク管理の強化、法令遵守の支援、迅速な対応能力など、多くの利点があります。特に人材面、コスト面でのハードルに対して、これらのサービスをうまく利用することで、企業はサイバー攻撃やデータ漏洩のリスクを軽減し、安全な運営を実現できます。自社にとっての優先順位を明確化し、各サービスの要件を比較検討することでコスト効率に優れたサービスの選択が可能になります。


対策の方針を決める


顧客情報含めた重要データの取り扱いに関しては、企業規模に関らず、法的に厳格化の方向性であることは間違いありません。ITセキュリティの重要性はますます高まるでしょう。中小企業も、早めに対策を講じることで、安心してビジネスを展開できる環境を整えることが求められます。政府も中小企業向けのセキュリティ対策を強化する方針として様々なサポートを実行しています。公的なサービス、公的な補助金を活用する事も視野に入れて自社に最適な対策をとりましょう。

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